沖縄ストーリー

寒さを避けて、沖縄那覇でフラフラと散歩をしていた。
そういえば沖縄には温泉はあるんだろうか? と思って
検索かけてみたら、いくつか発見。
近場だと国際通りから少し脇道に入ったところに「りっかりっかの湯」と
いうホテルに併設された温泉施設あり。
歩いて行けるところだったので、さっそく昼頃に出向いた。
ホテルの名前は那覇セントラルホテル。
一階にレストラン、二階にお風呂。入場料は1000円。結構な値段。
昼ご飯がまだだったので、レストランで生姜焼き定食を注文。
出てきたのは山盛りの豚肉と大盛りのご飯と味噌汁、小鉢。
豚肉が固い、ゴロゴリしている。塩味がきつくて、ご飯もボソボソ。
今までご飯を残すなどしたことなどほとんどなかったが、
「不味い。これは無理だ。」と思って半分残して退散。


風呂はいたって普通。サウナが三つあるのが特徴か?
ジェットバスもある。
気持ちよく30分程過ごす。
一階でコーヒーを飲んでいたら、
横のテーブルで何やらおにぎりのようなものを食べる高齢の女性発見。
何か葉っぱのようなものに包まれたもの。気になるな~と思って
ついつい声をかけてみたら~1時間話し込みました。


そのおにぎりのようなものは、地元の飲食店で販売されているチマキ。
鶏肉や野菜が入っていて、1個250円ナリ。
「このレストランの食事は不味いだろう?」と聞かれ、
「確かに不味い。塩辛いし、肉が固い。」と言ったら、
「この店の料理人はプロじゃないね。自分も何度か食べたが、みな不味かった。」
と激しいお言葉がかえって来た。
この女性、北陸地方の出身で、義母の看病に続き、癌に侵された旦那さんを
看病し、数年前に先立たれ、今は日本各地を季節ごとに
転々と移動しているそうな=ノマド?
今は那覇市内の壷川という地域の安アパート(本人談)に二ケ月ほど住んでいる。
暖かくなったら北海道にひと月ほど住み、そのあと南下して
五所川原温泉で半月ほど湯治して、地元に戻るのがルーティーン。
年金生活なのでぜいたくはできないが、時にはアルバイトをしながら過ごしている。
住まいはいろいろでシェアハウスや激安賃貸アパートに住むことも。
シェアハウスで若い人たちと時間を過ごすと、いろんな話ができて楽しいと。
本人もいろんな病気やケガをしてきたが、職業が看護師というのに
できるだけ病院にはかからないように、つまり民間療法で治してきたと。
「なぜ、病院には行かないのか?」と尋ねたら一言「信用できない。」
ばぁさん、なかなか曲者。面白い1時間だった。


自分が風邪を治すために沖縄に来ていると話したら、
駆風解毒湯とパンビタンハイというのが効果がある、と教えてくれた。
買わないけど=俺も曲者じゃん。