オタマジャクシ

気持ちよくボランティア作業ができたので報告。


いつもの黒川での作業。
田んぼの用水路の復旧工事をする事になった。
山からの水が勝手に田んぼに入り込まないように、
畔の外側に水路を切ってあるのだが、ここに土砂が入り込んでいる。
その土砂を100メートルほど取り除く作業がメイン。
50代二人、60代二人、合計4人+依頼主さんの合5人で作業開始。
依頼主さんの年齢は84歳。元気にスコップを振り回す。
途中まで掘りだしたところで問題発生。
水路に数百匹のオタマジャクシ発見。まさにウジャウジャ。
「これ、どうする?」「無視して泥と一緒に捨てる?」
「生き物だしな・・・」と考えあぐねていたら、ちょうどお昼。
依頼主さんも自宅に戻り昼食。
飯を食いながら、みんなで考えた結果=休憩時間に別の水たまりに移動させる。
ただし、依頼主さんが戻ったらその時点で救出作戦は中止。
4人それぞれにスコップで掬って、せっせと移動させること30分。
休憩時間が終わる頃に丁度任務完了。
そこへ依頼主さんご帰還。
何もなかったように、午前中の作業の続きをする。


農家の人にとってはオタマジャクシなど取るに足らない存在だろう。
むしろ迷惑な存在かもしれない。
しかしメンバーのNさんの話だと、
「もしかしたら、このオタマジャクシは
亡くなった爺さんの生まれ変わりかもしれない。だから生かしてやりたい。」
そう言われたら、NO!とは言えない。
男はみなこういう作業は嫌いじゃないしね。
セミ・クワガタ・オタマジャクシ・・・みんな子供の頃遊んだ経験があるはず。
50歳になっても60歳になっても、心のどこかに”子供”が潜んでいるのだ。
そして作業自体もうまく進んで、心も晴れ晴れ。


ボランティアの帰りにNさんが持っていた無料の入浴券で4人、
原鶴温泉の立ち寄り湯へ。
体もスッキリきれいになって、それぞれの帰途へ。
皆さんお疲れ様でした。