9/25(月)44回目 

この画像は先日、活動をした朝倉市杷木志波(はきしわ)の様子。
泥を積んだ”山”は、高さが3メートル以上ある。
国道から200メートルほどの距離だが、なかなか道路がつながらず、
2か月かかってやっと最近、活動がスタートした。


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マッチングで18名が先に集められ、追加で9名募集がかかり、こちらに応募。
都合27名で出発。杷木志波→黒川のルートが開通して、
所要時間が今まで45分だったのが30分ほどに短縮。活動時間が伸びてよかった。


ただ土砂が流れ出た山肌を見ると、ゾッとした。多くの場所で山肌が露出している。
流木はあちこちに堆積し、谷には巨大な岩がゴロゴロしている。
道路もそこかしこに補修の跡があり、川は流れを変えてしまっている。
黒川に入る橋が流されたため、砂利を敷いたオフロードを
ボランティアを乗せたタウンエースはバウンドしながら走った。


送迎バスの運転手さんは、西鉄タクシーの乗務員さん。
説明や注意事項を一生懸命話してくれるのだが、
こちらの本心は「狭い住宅街や険しい山道だから、運転に集中してほしい」。


今日の住宅は、天井近くまで泥が堆積していて、なかなか手ごわい。
大きな家具が部屋の中で暴れまわったような、見るも無残な状況だった。
これを毎日見るのは辛いだろう。その家の奥さんの話によると、
「災害の後、とにかくイライイラして、すぐに家族でケンカになっていた。
ちょっとしたことでも、冷静に判断できない。眠れない。精神的に病んでいた」と。
こういう話はあちこちで聞いた。
希望が持てないと人は生きる力をなくす。それが一番怖い。
「誰かに自分の気持ちを話せば、いくらかこころが軽くなるから、
どんどん話した方が良い。」と伝えた。
話しを聞くのも、ボランティアの仕事だから。