60歳を過ぎて始めたこと。
学童保育のパート、民生委員、草野町街歩きガイド、。
どれも本当に面白い。知らないことを知る面白さだろうか。
厳しい局面もあるけれど、充実感も少しある。
今まで経験したことが役に立つ。これが一番。
子供の成長は凄まじい。身体も伸び、
知識と知恵がどんどん身についていく。
幼いながらも友情が育っていく様子も見える。
一年生はたった一年でひらがな、カタカナをマスターし、
漢字もどんどん覚えていく。いびつな文字だが。
抜けた歯が生え変わり、背も伸びる。
三年生になると一人前の口を聞くようになる。
年寄り相手の会話は気を遣う。
先週は「旦那が亡くなって何年も経つのにまだ悲しい。
生きていたころは顔を見ればケンカばかりしていたのに・・
旦那のところに早く行きたい。」と
一人暮らしの高齢の女性から心情を吐露された。
返す言葉がない。そして必死で考えた答えがコレ。
「お孫さんは遊びに来る?」
そうしたら彼女の口からどんどん言葉が出てきた。
「娘が孫を連れて遊びに来てくれるし、買い物にも連れて行ってくれる」
「孫がいると楽しい」「友達とを外出すると気晴らしになる」
「家にじっとしていたら気が滅入るから畑に出るようにしている」等。
その言葉を聞いて安心して彼女の家を離れた。
明日は草野町で開催される街歩きイベントの初日。
ガイドとして初陣を飾る。老人の初陣。
草野の歴史と自然をガイドしながら二時間程歩く。
その説明用のレポートを作った。ガタの来た頭を総動員して
2ページほどの作文を書いた。明日はうまく行くのだろうか?
きっとうまく行く。作文を書いている時、
草野太郎永経(ながつね)の霊が降りてくるのを感じたから。
今夜も老人の妄想が暴走している。
大丈夫コンビニには突っ込まないから。