ボランティア8日目(7/25)

杷木に行く。
今までの現場の中で一番ひどい地域だった。
もともとの川とは別の大きな流れができていた。
そこは果樹園だったところ。
道路が寸断されており、奥の地域まで車では行けない。
本来は通行止めにしてあるのだが、住民の往来を考えて、
完全な通行止めにはしていない。
一般車両が、通行止めを無視して入って来るが、
結局目的地まで行けずに引き返してくる。ほこりを巻き上げながら。
車内にはほこりは入らないが、外で作業をしている人はたまったもんじゃない。
地元の人はゆっくり車を走らせる。
ほこりを巻き上げないため、そして老人など弱者を守るため。
よそ者に、それは予想できない。

あふれ出た土砂で、道路が高く盛りあがっていた。
地元の人がある部分を指さし、
「ここにアスファルトが見える? 道路はもともとはその高さだった。」
土がアスファルトから50センチ以上盛り上がっていた。

コンクリート製の橋の欄干は、流木に破壊された。

住民の方々は誰一人怒ったり、投げやりになっている人はいない。
ただ黙々と作業に精を出し、参加したボランティアに冷たいものを
提供してくれる。作業が終わると、深々と頭を下げて下さる。